| 2型糖尿病モデルラット OLETF & LETO |
2027年3月31日でOLETF & LETOの販売終了

▶ 由来
OLETF(Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty)とそのコントロールであるLETO(Long-Evans Tokushima Otsuka)は1982年Charles River Canada社から購入したLong-Evans系から選抜育成により確立されました。OLETFは肥満を伴う糖尿病と糖尿病性合併特に腎症を発症するモデル動物です [1]。▶ OLETFの糖尿病と糖尿病性腎症の病態
臨床経過;OLETFは過食により、体重が顕著に増加し、肥満を呈し、雄では生後20週齢頃より、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)により糖尿病と診断される個体が見られます。生後40週齢頃より尿糖がみられた個体では体重は徐々に減少します。▶ OGTT
生後25週齢で雄はほとんどの個体で糖尿病と診断され、さらに加齢に伴って血糖値は上昇します。一方、インスリン値は生後25週齢では高インスリン血症となり、その後加齢に伴って上昇しますが、生後60週齢以降糖尿病が重度になる個体では、LETOより、低くなります。このようにOLETFの糖尿病病態は高血糖が長期間持続して、高インスリン血症から低インスリン血症になる特徴を有しています。▶ 血液検査
LETOに比較して非絶食時の血糖値は生後18週齢、血漿トリグリセライド(TG)値は生後6週齢、血漿コレステロール値は生後21週齢から有意に上昇します。特にTG値は顕著に増加し、生後40週齢でLETOに比べて5倍になります。▶ MR(Magnetic Resonance Imaging)画像
MRIを用いてOLETFの腹部の脂肪分布を調べましたところ、LETOに比べて全腹部脂肪と腹腔内脂肪が著しく蓄積し、皮下が軽度であったことから、OLETFは内臓脂肪蓄積型の糖尿病と言えます。▶ Cholecystokinin(CCK-A)受容体欠損
CCKは消化管ホルモンとして、また神経伝達物質として生体内に広く分布し、多彩な生物活性を持ち、CCKにはCCK-AとB受容体があることが知られています。OLETFではこのCCK-A受容体がプロモーター領域より、エクソン2までの約6.8 kbにわたって欠失変異があることが報告されています [2]。このCCK-A受容体の構造異常は我々の成績で糖尿病発症と直接的な原因ではないけれども、過食、肥満や糖尿病を促進していると考えています。▶ 飼育時の注意事項
OLETFは、アンモニア臭や騒音などのストレス環境下では糖尿病の発症が抑制されることがあります。また、発症した個体でも摂餌量が減少したり、摂食を拒むことがあり、その結果、一時的に糖尿病状態が改善したり、場合によっては死亡することがあります。輸送時にもストレスにより摂餌量が減少し、場合によっては死亡することがあります。しかし、生後4~6週齢での輸送については影響が認められないことが確認されています。このように、OLETFは劣悪な環境や急激な環境変化、輸送などのストレスに非常に敏感です。そのため、取り扱いの際には十分な配慮をお願いいたします。▶ 毛色
頭巾斑▶ 販売性別
OLETFとLETOのオスのみ▶ 権利
大塚製薬株式会社▶ 使用条件
①同系統及び他系統への繁殖に使用することを禁止します。②他機関への分与することを禁止します。
| FAQ |
▶ Q. OLETFの飼育する上での注意点を教えてください。
OLETFは環境要因の影響を受けやすい系統であり、飼育条件によって血糖値の上昇程度が大きく変動します。糖尿病をより確実に発症させるためには、以下の飼育環境を推奨しています。・放射線滅菌飼料を使用すること
・床敷はウッドチップではなくペーパーチップを使用すること
・入荷後すぐに個別飼育にすること
| 引用文献 |
[2] Funakoshi, A., et al. (1984). Little or No Expression of the Cholecystokinin-A Receptor Gene in the Pancreas and Pancreatic Exocrine Function of OLETF Diabetic Rats. Biochemical and Biophysical Research Communications, 199(2), … DOI
